誇りの学び

自己肯定感と誇りの違い|自分の価値と、関係性の中の役割を考える

発信元:株式会社誇高/監修:代表取締役 小倉瑞季

自己肯定感と誇りは、どちらかを捨てるための言葉ではない

自己肯定感と誇りの違いを考えるときは、まず、どの資料・立場の定義を使うのかをそろえる必要があります。一般に用いられる心理の言葉と、誇高の教育で用いる独自の定義を、同じものとして説明しないことが大切です。

厚生労働省「こころの耳」の用語解説は、セルフエスティームを自己肯定感・自尊感情とも呼ばれるものとして、自分の価値を認め尊重する感覚と説明しています。本記事では、この説明を一般的な用法の入口とします。自己肯定感を、うぬぼれや自分勝手な態度と同一視しません。

誇高が定義する「誇り」

株式会社誇高では、誇りを「関係性の自覚から生まれる使命の確信」と定義しています。自分が受け取ってきたもの、今を支える縁、これから引き受けたい役割へ目を向ける考え方です。一般的な「誇り」という言葉の意味を、この一つに限定するものではありません。

この比較で見つめる問いは、「自分に価値があると感じられるか」と、「関係性の中で、自分はどんな役割を引き受けたいか」です。前者を大切にすることと、後者を考えることは、両立できます。

他者との関わりを考えるときの注意

国立教育政策研究所の生徒指導リーフ18は、自尊感情と自己有用感を区別して論じています。自己有用感は、他者に役立ったり喜ばれたりする経験との関わりで説明されています。ただし、これは児童生徒の指導に関する資料です。この資料が誇高の定義や講座の効果を検証したものだとは扱いません。

また、自己有用感と誇高の「誇り」を同じ概念と断定することもしません。関係を見つめるという接点を考えることはできますが、用語の意味と背景はそれぞれ確認する必要があります。

結果が出ない日にも、役割を見つめる

仕事で目標を達成できなかったとき、「達成できなかった」という出来事と、「自分には価値がない」という判断は分けて考えられます。さらに、誰のどんな期待に応えようとしていたのか、次に何を変えられるかという問いを加えてみます。

たとえば、同僚への説明が伝わらなかったなら、努力を認めてほしい気持ちだけでなく、相手が何を必要としていたかを確かめることもできます。これは結果を出す責任をなくす考え方ではありません。自分への評価と、改善する行動の両方を具体的にするための整理です。

他者から感謝されることはうれしい経験ですが、感謝を得るために無理を重ねることまで求めません。誰かの役に立てた日だけに、自分の価値が生まれるわけではないからです。

書き出してみたい三つのこと

まず、うまくいったこと・いかなかったことを、評価語ではなく出来事として一つ書きます。次に、その場面に関わった人と、自分が大切にしたかったものを書きます。最後に、明日変えられる行動を一つ選びます。

「自分を肯定できたか」だけで答えを出さず、何を受け取り、何を大切にし、何を手渡したいかを並べることで、考える角度を増やせます。この書き出しは学びのための提案であり、心理検査・診断や治療として提供するものではありません。

よくある質問

自己肯定感が低いと、誇りは持てませんか。

本記事の定義は、心理尺度の得点によって人を分けるものではありません。今の自分が受け取っている支えや、できる小さな関わりを見つめるところから考えられます。

誇りは、他人から褒められることですか。

誇高の定義では、他人の評価だけを指しません。関係性を自覚し、引き受けたい役割を確かめる考え方です。言葉の詳しい整理は誇りとは何かをご覧ください。

出典と学びの案内

厚生労働省「こころの耳」セルフエスティーム/国立教育政策研究所・生徒指導リーフ18。外部資料の説明と、誇高独自の定義・編集上の提案を区別しています。

誇高の教育については無料体験ENGINE、全5日間講座との違いをご確認ください。

この記事の発信元:株式会社誇高の会社概要・実績・著書。監修者については、代表取締役 小倉瑞季の紹介・代表挨拶をご覧ください。

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