世界と時代の
誇りを紘ぶ
気づけば、
何かを忘れたまま、
忙しさの中を歩いている。
ちゃんと生きたいのに、
どこか空っぽで、
大切なものを置いてきた気がする。
もう一度、
自分の足で立ちたい。
そんな想いを抱えたまま、
今日も息をしている。
でも、忘れてはいない。
本当は、知っている。
私たちの中には、
遠い昔からつながる“根”があることを。
誰かの願いの続きに、
今を生きていることを。
かつて、
小さな石たちは寄り添い合い、
長い時をかけて巌(いわお)となった。
人々はそこに、
命の連なりと、
永遠の誇りを見た。
誇高は、
その想いを、いまに紘(むす)ぶ場所。
人と人が結ばれ、
志が受け継がれ、
社会が少しずつ、
強く、美しく育っていく。
それは、
「志の襷(たすき)」を紘ぶということ。
誰かの光が、次の誰かを照らし、
誰かの生が、次の命を導く。
誇高は、
人が自分の“根”を思い出し、
仲間と出会い、
もう一度、自分の足で立つための場所。
世界がどう変わっても、
「私は私として生まれてよかった」と、
胸を張って言えるように。
―― 世界と時代の誇りを、紘ぶ。
その光は、永遠に。